大統領 / さけとばこ
前者は一応R-18。後者は俺的「小説家になるには」。
「大統領」
女の子「この絵、あたしの好み。ドストライクだわ。100万回抜いた」
お姉さん「ドチャシコ、わっしょい!w」
大統領「あなたたちは厳然たる女性であります。物理的に無いのに、過激な表現を用いてはいけません。明日から検閲します。よろしいですね。」
女の子&姉「。・゚(゚⊃ω⊂゚)゚・。」
特に世間を騒然とさせたのは、インターネットサイトのpixiv閉鎖だろう。2388年3月14日の出来事である。この日は観測史上もっとも低い気温だったという。
女性の犯罪率は軒並みに上昇した。推しと心中するものも現れた。社会は大混乱した。破滅を辿っていった。
スタジアムの向こう側から聞こえてくるのは、熱狂的な歓声だ。男性の声も混じっている気がする。黄色くて野太い声々に、勇気を分けてもらう。
公約なんて言うまでもない。練習した内容はほとんど忘れてしまった。でも関係ない。これからスピーチが始まる。これは、れっきとした事実なのだから。
本日初の女性大統領が、誕生する。
左右の手のぬくもりを交互に感じた。涙を流しながら、歩み始めた。
***
「さけとばこ」
うわーん!ししょー!
「おう、どうしたwww」
酒とタバコ、賭け事も全然しません!私は小説家になりたいと思っています。でも無謀な気がします!
「あー。大丈夫なはず…!」
マジですか。何を根拠に言ってます?私は本気で悩んでいるんですよ。
「家族は呑む方?」
父が毎日飲みますよ。冷蔵庫にいろいろ置けなくなるからって、母が嘆いております。
「ヘビースモーカーに会った?」
ありますよ。左手で缶ビール、右手でニッカ臭のタバコを持ち、延々と補給をしておりました。髪型はオールバックで、型破りな会話をするお方でした。
「ギャンブル好きな知り合い」
「なれるよ。意味なんて考えるだけ無駄さ!でも俺を参考にしてはいかん!!!」
!?
ししょーが消えた!!