アトモスフィアの双盃

アトモスフィア(atmosphere)とは空気のことじゃなくて雰囲気のこと

虎視眈々と

白昼夢の青写真の朗読劇が決まった件について。

 

この事実を知ったのは、今日。チケット販売日は先月。じゃあ観れねぇじゃん。(実際間に合ったとしても、無理をすればなんとか見に行ける…レベル)

 

朗読劇というジャンルを選んだことに、やはりビジュアルノベルでしか表現できないことの拡張というか強調を重んじているんだな、と思う。

実写化と舞台化ってニュアンスが違う、みたいな。

 

驚愕したのは、福島潤さんの名前が載っていたこと。

「えっ、どういうこと。新キャラってこと?」と思ったのも束の間。海斗役、えっ主人公…!ええええ!!!!

 

PC版「白昼夢の青写真」を今年3月にプレイして。3月下旬から4月にかけてLaplacian4作体験版を制作者が実況する動画のアーカイブを鑑賞していた。

そこでWhite Album2の話が出てきて、4月下旬から絶賛プレイ中である。まだクリアに至っていない。誰だよ、1週間で全クリできるって言った奴。暇人すぎる。

 

白昼夢をプレイしてから、WA2を2023年現在にプレイする心境としては新鮮なものがある。特にキミトユメミシは、WA2の影響を受けていると思う。

 

WA2の大きな特徴として、主人公フルボイスが挙げられる。

主人公フルボイスは挑戦的であると思う。大概において、アドベンチャーゲームの主人公は空気的で自分から動かないようなもの。しかしボイスという要素を付加すると、奥行きが加わるし、性格や心情、喜怒哀楽なにもかもが生まれる。主人公に芯がないと、演じる側も本気になれないだろう。声を聴く側、プレイする側にも違和感や嫌悪感が生じる。

 

WA2に関して言えば、主人公がいてこそ物語が成立している風がある。主人公フルボイスが物語の邪魔をしておらず、場合によっては演出を強化していることが多々。実際、私は主人公のことそんなに嫌いじゃない。(好きでもない)

 

キミユメ、ニューリン、未来ラジオと来て、今回の白昼夢の主人公は果たして北原春希並みの肉付けがされているのか。私は次回作で「もしかしたら主人公の声クル?」と思った。でもこのブランドは逆境に立ち向かうような挑戦的である。やりたいことを後回しにしない。朗読劇というジャンルを熟考して選定し、このような企画を立てた。融和するであろう。

 

そして選ばれたのが福島潤さんということ。これも個人的に「おお!」と驚いた。世間的には「このすば」か「弱ペダ」だと思うが、私にとっては「琴浦さん」の真鍋くん役の人である。初めて(かつ、このアニメだけ)声優ラジオを観たアニメでもあるので、思入れ深い作品。彼の演じた役は、熱さを持ち、行動力をもったキャラクターであった。そういう人が起用されるのはこの上なく悦びであり、「分かってんねぇ~」と心の底から思った。

 

というわけで、私が最も再読したいのは琴浦さん。白昼夢は一回見れば、なんとなく分かるじゃない?